とある簡単な宇宙の生成について
こんにちわ、こんばんわ。かえるのクーの助手の弟子の「井戸中 瑠璃」(いとなか るり)です。
丸と棒で出来る世界のシミュレーションについて大風呂敷をひろげてしまいました。
できる見込みは全くないのですが、思考実験であればしばらく進められそうです。
今後つまらない「たわごと」が延々続くことになると思います、ご容赦ください。
破綻も十分ありえますが、それもまた一興くらいに思っています。
さて今回は、創造神の機能要件を定義してみたいと思います。
機能の使命/プロファイル
創造神のプロファイルをしてみるとだいたい以下の行動パターンです。
・とにかく、どんどん試行錯誤を案出する。
・だいたいのところを決めた後は放置プレイ、または丸投げする。
・うまくいかない点はやりながら微調整していく。
役割
今回のシミュレーションでの創造神の役割は
・宇宙パラメータ/ルールを定義する。
・そのパラメータ/ルールで宇宙を創成する。
くらいをまず考えます。
制約(パラメータ/ルール)
最初はどんな感じになるか見当がつかないので、「がちがち」の制約をつけてみます。
・丸が接続できる棒は高々3個である。(この今回の宇宙の法則として)
・精霊として成り立つためには体積を持つ必要がある。(これは基本ルール)
・「体積をもつ」とは、体積の内部の空間が、棒と丸でできる(閉じた)「面」(ゆがんでいても問題なし)で囲まれていることである。開いた場所があれば、「体積」とはみなさない。(これも基本ルール)
・「面」を形成するには、丸と棒で形成される図形が6角形未満であることが必要である。6角形以上の場合は(閉じた)面をなさない。(今回の宇宙の法則として)
宇宙のデザイン
今回は精霊が生成(genesis)しやすいように、宇宙内にはふんだんに丸と棒が浮遊しているものとします。滅亡しない程度に、環境を厳しくしないと進化が促されないので、そのあたりは徐々に調整することにします。(この観点では「破壊神」こそが進化の鍵になりそうです)なお、棒と丸が一定距離以内に近づくと接続可能となります。
接続するかどうかは各精霊個体が判断します。
精霊の例
今回の宇宙で生成されるであろう精霊はたとえば以下のようになるはずです。
4面体
6面体
12面体
他に3角形、4角形、5角形までの面をもち、各頂点(丸)から3辺(棒)がでている構成はすべて精霊です。
今回の宇宙の定義では以下は精霊として生成できません。各頂点(丸)から4編(棒)以上を出すことはできません。
8面体
頂点から4辺でているので今回は精霊ではない。(出現できない)
20面体
頂点から5辺でているので今回は精霊ではない。(出現できない)
現在考えている精霊のその他のレギュレーションとしては以下があります。(調整するかもです)
・体積を持たない部分があっても問題ない。
・丸からでている棒が2本でも、1本でも問題ない。
・精霊は他の精霊を内包できる。(これは設定にいれるか微妙)
たとえば下は体積を持たない部分はありますが、要件を満たすので精霊です。
はたしてこんなのが生成されるのかはわかりませんが、説明用です。
運動能力について
棒の辺は摂動できる機能を持ちますので、ある程度は可動できます。
摂動は棒の辺方向への伸縮、及び丸からの角度の微小変異ができます。
変異のベクトル合成(面積または体積)に比例した推進力を得ることができるものとします。(そのうち物理計算にしようと思いますが、現在はシンプルにいきます)
なお、このデザインにより「ベン毛」をもつ精霊はそこそこの推進力を持つと思われます。(方向制御が劇的に難しそうですが)
精霊個体の棒の摂動による推進ベクトルの総和により、推進力を得ます。また、各丸部の推進力のバランスによりモーメント(角運動量)も得ます。
これにより精霊個体は推進力を持ち、及び方向変更を行うことができる機能を持ちます。(行うことができるだけで個体内での制御方法は未定義です。)
魔法について
異世界モノなので、魔法は欠かせません。
精霊の面の図形数により、使える魔法がかわることを考えています。
使えるだけで、制御方法は未定義です。
三角面:移動の魔法系
四角面:検索の魔法系
五画面:回復の魔法系
他に攻撃魔法や捕食魔法、防御魔法、大賢者(記録の書の参照)などを考えています。
これは当面保留です。
検知(センシング)能力について
丸が近接すれば、検索能力が向上します。
検索能力は食べ物(DarkMatter)の近傍方向と強度を検知します。複数の近傍丸の器官を獲得し遠近検知をしてくれるところまで進化してくれれば大成功でしょうが、ここまでは期待していません。
なお、検知は食べ物のほかに他の精霊や亜精霊、棒、丸の検知も可能とします。
精霊のデザイン例
神様になったつもりで、精霊をデザインしてみました。
・5角形3枚と小さな三角形1枚からなる精霊です。
・左側に丸が密集しているので、検知感覚器官として機能します。
・真ん中付近3点の丸は体積をかせぐため、少し離れて存在します。(精霊の体積は食べ物の摂取許容量そのものです。)
・右側の丸は他から少しはなれており、この部分が尾の役割を果たします。摂動により推進力を得るためのデザインです。
以上より、感覚器官により食べ物を検知し、尾によって推進し、食べ物を沢山食べる精霊としてデザインしました。
まだ動かせませんが、各点や辺が摂動により動くことで、精霊が推進するのを想像してみてくださいませ。
さて
それでは、精霊のみなさん「偽りの神」に抗って進化を遂げてください!
なお、このシミュレーションのおはなしの性質上、「創造神」は直接的な遺伝子操作しませんが、確率的なパラメータの設定はします。「破壊神」は「偽りの神」でもあるので、直接遺伝子操作した精霊を創成し、世界に送り出します。そして、世界はお約束のようにディストピアに向かうのです。
まぁどちらかというと、精霊は蟲師な感じではありますが。
創造神の定義にいまいちなっていませんが、こんなのを決めていくのが、創造神の「おしごと」なので、ご容赦ください。