せめて「考察」を書かないと自由研究になりません
こんにちは、こんばんわ。かえるのクーの助手の「井戸中 聖」です。
こちらの地域ではあさって8月20日から小学校の2学期なので、ラジオ体操は明日が最終日です。
今年の夏の思い出は、暑い部屋で保冷剤を大量に体につけてPXEと格闘したことです。
さて、休み期間中はPXEのインストール手順をまとめました(といっても汎用手順ではなくトレースです)が、手順まとめだけでは自由研究にならないので、「まとめ」と「考察」を書いておきます。さらに、本来は「仮説」をたてる必要がありますが、今回はスルーです。
自由研究のまとめ
・LinuxにおいてはPXE機能を使用したディスクレスBootは非常に簡単に行える。
・一般にネットで公開されている情報のうちUEFIでのBootは、誰もが「はまりやすい」トラップがあるため、注意が必要である。
考察
・レガシーBIOSでのネットワークBootはエラーメッセージが画面上に残るので、比較的トラブルシューティングが行いやすい。
・一方UEFI のネットワークBootはマザーボードにもよるかもしれないが、エラーメッセージの表示が非常に短い(動体視力の良い人でもきつい)ので、エラーメッセージ採取のテクニックが必要である。
・UEFIのネットワークBootエラーはスマホ(iphone)でスローモード(高fps撮影)で画面撮影した。それでも1フレームか2フレームしかエラーやInfoが録画できていない(場合によってはそのタイミングの録画ができないので、何度も実行することになった)ので、表示は0.01sec 未満であると思われる。一瞬しか表示されないメッセージのスローモード録画は有効であった。
・UEFIモードでのブートプログラムはBOOTX64.EFIやgrubx64.efi を使用することになるがデフォルトではアクセスモードが "700"である。このため、tftpプロセスが該当EFIファイルにアクセスする権限がないため、Bootできない現象が発生する。
この2つのファイルにread 権限を付与する必要がある。"744"とする。この情報がなかなかないため、皆苦労していると思われる。(CentOS以外のOSでは700なんてことはないのかもしれないですが「やってみた」情報すら検索できないので、みんな「はまっている」のだと思ってます。)
なお、レガシーPXE起動で使用するpxelinux.0 はデフォルトで "644" なのでtftpがアクセスできる。
その他
PXEでWindowsPE (インストール用のWindows:みんな必ずインストールするときにお世話になっているやつ)を起動し、iSCSI のネットワーク定義ディスクにWindows10などをインストールして動作させることは可能である記事があります。個人的な必要性はまったくないのですが、Windows10のディスクレスクライアントが簡単に構築できるか興味があります。
また、Mellanox ConnectX-3 でLinuxをディスクレス起動することができるはずです。ConnectX-3 VPI(40GbE or 56G Infiniband) を使えば、ローカルディスクとかわらない速さでアクセスできるはずなので、こちらも環境が許せば(資金がもう少しあれば)やってみたいと思います。(ConnectXでBoot実験をやる場合はLinux「実機」が2台必要ですので、現在部品不足です。将来の課題ということで。。。)
余談
自由研究は3つに分けて記事をかきましたが、案の定、Google検索の圏外です。1つにしていれば、必ず上位にヒットするくらいの情報量はあるはずなのに。。。
こういうのがあるので、1つの記事を1カ月くらいかけて書いてたこともあります。
ただ、検索上位であっても「文字フォント」と「マッド(≒おばか)な雰囲気」によりまず、読まれることはないことがわかってきました。
今後もgoogleの検索ロジック/順位付けに敵対的に対抗するため(これも実験の一端です)に、本サイトの(おばかな)雰囲気は維持します。