クーの自由研究

マスターのかえるのクーは、弟子達の召喚術により新たな依り代を得てⅡ世として復活しました。

初音ミクさんに英語の発音とイントネーションにこだわって歌ってもらいました

はじめに

新年あけましておめでとうございます。クーの助手の「井戸中 聖」(いとなか あきら)でござます。冬眠中のクーに代わりまして、新年のご挨拶を申し上げます。

今年もよろしくお願いいたします。

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おおまかな内容

天使の歌声の研究(その3)に相当します。

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PPAP! = Please let me Produce Angel's-Phonic ! project

本当は発音の調整の詳細を記録するつもりだったのですが、時間がとれず概要のみ記録します。

目的・実施内容・結果

1回入力してみて、英語の歌はことのほか「発音がとっても大事」であることを認識しました。今回は初音ミクさんに英語の発音やイントネーションに注意して歌ってもらいます。

なお、わたくしはこの期間暇かとおもいきや、思いのほか時間がとれず、初音ミクの試用期間も残り少なくなってくるので、概要のみ記載します。(操作をブログにはるってまとめるのは、結構時間がかかるのです)

お題

前回は「これをやったらどうなるだろう?」的な選曲(でもそれがやりたい!)でしたが、今回はちゃんと「歌」になりそうな曲を選曲します。

Carpet of the sun (1973 / Album[Ashes Are Burning/Renaissance])という曲です。

Annie Haslam嬢@天使の歌声のボーカルです

できれば1曲いれて伴奏も入力したかったのですが、ボーカルの最初の方のみサンプルとして入力しています。

音楽として「歌う」よりも「英語に聞こえる」ことに重点をおいて入力してみました。

英語の歌のポイント

中学の英語で英語の歌を練習したことがあったのですが、そのときのポイントをおもいだしてみます。(外国からの英語教育の視察者の歓迎(で歌う)をひとつのイベントにして、課題にしてたような記憶があります。)

・日本の歌と違い、文節で歌っていきます。

イントネーション/強弱をしっかりすることがとても重要です。

・子音はほとんど聞こえないことがあります。これを強く発音するととても違和感のある歌になります。

・流れるように歌うことが必要です。子音の発声タイミングが結構重要です。

・サンプルの歌があるので、どのように歌っているかよく聞きましょう。

・母音は日本語と違うので、同じ響きになるように、ノドや舌、口の形に注意して発音しましょう。

・練習するときは上のような注意が必要ですが、本番では頭で考えずのびのび歌いましょう。

先生の指導がよく、本番ではとてもうまく歌えたようで、お客様は大層感激されていたことを覚えています。

内容中略

まとめていると試用期間がなくなるのではしょります。ごめんなさい。

テキストですが概略のみ書いておきます。

Piapro Studioでのポイントとなります。

調整したパラメータは

発声タイミング

  -- ピアノロール入力(すこしずらしたり、縮めたり、伸ばしたり)タイミング線、グリッドは無視して自分の感性を信じましょう。(スナップ(グリッド)を外さないとこまかな調整ができませんので、はずしましょう)

  -- カッターでの文節切断(子音を個別にすると子音の発声タイミングの調整がとてもしやすい)切った後での” -”の挿入や母音の途中で切る感じにしても違和感ありません。

  -- 発音に” - ”の記号挿入(発声タイミングの調整:これで可能なものはあえてカッタ-で切り刻む必要はないです。)

  -- 子音の微妙な長短はベロシティで調整(できるもののみ。これを調整すると、前の音の子音も微妙にかわることがあります。)

  -- 最後のほうの子音だけ次の音符(ピアノロールの帯)に移動するなど

イントネーション・強弱

  -- 全体の「おおまかな」ボリュームVolume調整(最初と最後に調整)   

  -- こまかなイントネーションをDynamic で調整(かなり大げさにやったほうがメリハリがでる)

・おもうような発音にするための調整

  -- Dynamicで調整できないような元が弱い子音は、もう一人増やして、子音だけ歌ってもらう。(補強)

  -- 強い子音を弱くするのはDynamic以外にで歌唱スタイルダイアログ内の「音量」のディケイ、アクセント、「発音」の子音の長さ(ベロシティ)で調整したほうがしっくりくるものがある。

  -- プリセットでパターン(アクセントとかレガートとか)を選べるので、選択してから細かなパラメータを調整すれば楽。

  -- 違う母音をちょっとだけ薄く重ねる(どうしても音に違和感がある場合のみ、もう一人に歌ってもらう。重ねて単独では聞こえない程度にしないと2人で発声していることがばれる。)

母音も子音も発声タイミングとイントネーションだけで、ほぼほぼ「いける」ケースが多いですが、(少しやっただけですが)どうしても調整できないのであきらめたところがありました。

できなかったこと

・2重母音の「ゆっくりとした」音変化(長い音の途中でゆっくりかわるとどうしようもない。2音をどう組み合わせても雰囲気がでない)

・強弱や前後の影響での発音の微妙な違い(日本人なので、あいまいな発音がわからないと思っていましたが、いざ歌ってもらうと母音発音バリエーションが全然足りないです。(発音は音色ではどうにも調整できません。元歌と聞き比べながら入力しているので気になります。)それぞれの母音で3種類くらい欲しい感じがします。Genderを途中でこまめに調整すればそれらしくなるかもなのですが、今回はやってません)

なお、今回は:BRE/BRI/OPE/GEN/POR/PIT/PBSのパラメータは使っていません。

ビブラートの設定で入力できるところは調整しています。「深さ」はデフォルトのままです。(ちなみに深さはVibratoで調整できます。)

ポルタメントに聞こえるところは歌唱スタイルの設定の「音程」調整でやってます。

えっ?YAMAHAのTiny VOCALOIDも試用版ついているのですか。そうですか。

まとめ

内容が薄いですがいきなりまとめです。

上記の点に注意してボーカルだけ最初のほうをいれてみました。

soundcloud.com

いたって淡々と普通に歌ってもらいました。

このあたりをベースに表現をいろいろ載せていけるかなと思います。

歌い方(リズムのとりかた)は本家を参照しました。

(歌唱スタイルの音程で指定できる上行、下行のポルタメントはいれたので、現状でも結構表情がでている部分はあります。)

ボーカロイドはパズルを組み立てていくみたいでとっても楽しいです!

他のボーカロイドの発声サンプルや曲いくつか聞いてみましたが、巡音ルカ」さんがとっても気になっています。発音がとても上手(入力した人が上手?)なのと、声質が英語向けに適している感じがするためです。(このあたりは好みでしょうが。。。)

ただ、残念ながら「巡音ルカ」さんの英語お試し版はないようです。

Divaさんは発音はいいのですが、「英国的ではない声質」なのであまり気になりません。といろいろ探していたらOLIVER(オリバー)くんをみつけました。とっても「英国的どまんなか」の雰囲気の「声質」でとても気になり始めました。いや、好きになってしまったと告白しましょう。(もしも名前が「ジルベール」だったりしたら見境もなくクリックしていたことでしょう。あ、ジルベールはフランスだった。)

初音ミク」さんの体験が終われば、「巡音ルカ」さん(の日本語版)をお試ししてみようかと思います。日本語の歌は苦手ですが、クーが好きな「アニメソング」をなにかいれてみたいと思います。もしうまくできると、クーが地団太踏んで悔しがるかもしれません。とても楽しみです。

(メモルが追記)あとから伴奏をちゃんといれました。こちらもよければ聞いてみてください。

np2lkoo.hatenablog.com

紅白みました

さすが本家PPAP! 笑い収めました!

 

(追記)さすがBBCという映像がありました。当時の映像付き音楽としては(画像・音質ともに)突出してよいです。なお、Carpet of the sun はいちばん最初に歌っています。

www.youtube.com