はじめに
お正月番組もまったく見ずに、ボーカロ井戸の研究にいそしんでおります、かえるのクーの助手こと「井戸中 聖」(いとなかあきら)でございます。
概要
天使の歌声の研究(その4)に相当します。
PPAP! = Please let me Produce Angel's-Phonic ! project
本当は「Tiny VOCALOID3 Editor」をさわってみようと思っていましたが、
・17小節しか入力できない!
・リバーブのパラメータが見当たらない!!
・VSTiじゃない!!!
というわけで、Tryする精神力がなくなりました。かわりにPiapro Studioで声のトーンにこだわってみました。
背景
前回は発音とイントネーションにこだわって入力しましたが、今回は声の音色にこだわって入力して歌ってもらいました。
お題
前回に引き続きAnnie Haslam嬢@天使の歌声のボーカル の歌からの選曲です。
Opening Out (1978 / Album[A Song For All Seasons / Renaissance])という曲です。
ライブだとこんな感じです。(キーボードの音がありえない音なのはたぶん「時代」なのでしょう。あるいはPAが皆駆け出しだったとか。。。)
あいかわらず全部入力するには時間がないので、どんな感じになるかだけやってみました。今回は声のトーンを調整しました。元の曲とくらべ不必要なくらいの調整をTryしています。よもやAnnie Haslam嬢の声に似せることはできませんので、ミクさんの声でがんばって頂きます。
入力(お願い)のポイント
主にさわったパラメータは
BRI:Brightness きらびやかさ
CLE:Clearness 透明感
です。(Volumeは全体の流れでの音量調整、DYNはこまかなイントネーションなど調整をしています)
GENは今回すこしさわっただけで不自然になったのでデフォルトのままにしました。
BREは前回同様使っていません。(1を設定しただけで効果以上の酷いエフェクトノイズがでます。他のパラメータとの関連かもしれませんが、使い方がわかりません)
Vibratoはいれていますが、音色にあまり関係ないのでこだわっていません。
例によってまとめる時間がないので、ポイントだけ記載します。なお、入力はこまかな入力ではなく、基本的に直線を書く(点をプロットしていく)感じで入力しています。
・単語によって、とても「明るい」音と「暗い」音が極端にでて不自然な場合があります。そんな場合に、BRIで前後のトーンの感じを統一します。
・文節の頭のほう(音楽的な文節というより、言葉の意味的な文節)は明るめにしたほうが自然な感じになる。(BRIを使用、CLEも若干文節の頭からおわりにかけてなだらかに傾斜させたほうが自然だった)
・CLEはそんなに頻繁に変化させなくても雰囲気がでましたが、初盤の微妙な表現では細かく設定すると自然な感じになり、イギリス感をだせた気がします。丸く歌いたい部分はかなり下げました。
・曲の全体の流れの中で盛り上がる部分はBRIをあげる。逆にCLEは下げたほうが力強さがでました。
まとめ
今回もさらに内容が薄いですが、まとめます。
上記の点に注意してボーカルパートの最初のほう(といってもボーカルパートのほとんどの部分です)を入力しましたトーン「補正」に関することは上記でだいたいできると思いました。
今回はさらに少し感情を乗せる感じでトーンを調整しました。これには定石はなく、「音をよく聞いて気に入るまで調整」だと思いました。残念ながら、自分のイメージをトーンに乗せるまでにはいきませんでした。
エフェクトノイズがどれぐらいきにならなくなるかも試したかったので、Freeのリバーブ (GLACE VERV)をかけてMIXしています。(元音の他にリバーブMIX用トラックをつくりました)エフェクターによって、もともとの(音声編集での)エフェクトノイズは、「そんなには」気にならなくなることがわかりました。
なお、トーンにのみこだわったんで、子音のこまかな調整は今回やっていません。末尾の子音が大きすぎる部分が多々ありますが、ご容赦ください。
楽器を打ち込む時間がないので、禁断の激薄MIXも貼ってみます。(バックでなっているかいないかわからにくらいのMIX。きこえないくらい小さいアニーハズラムの声に負けてる。。。)
かなりグレーな感じがします。
お正月は数の子大好き
今回の選曲は雰囲気をだせそうな曲にしましたが、本当は別の曲を入力しようと思っていました。そちらはもし、ボーカロイドを購入できたらやりたいです。
ところで、ロバート・プラント(Led Zeppelinのボーカル)の声に近いボーカロイドはないものでしょうか。
年末年始は暇なイメージがありましたが、何かを集中してやってみてそうでもないことがよくわかりました。お試し期間は1/6まであるのですが、「初音ミク」さんに歌ってもらうのはたぶん今日が最後になります。ミクさん短い時間でしたが、どうも有難うございました。
まだ触れていないパラメータも多くありますが、どのあたりが得意で、どのあたりが不得意で、何がまったくできないか。がとてもよく分かったので良いお試し期間であったと思います。
「初音ミク」さん。またお会いできることを夢見ています。
えっと。次のオーディションは「巡音ルカ」さんか。。。